ルナファーザー・フリーズはドイツで開発され、広くヨーロッパで普及している塗装用下地壁紙です。パターン化された模様がモダンな空間を演出します。。メンテナンスは塗り替えるだけ。
■下地処理

 1.石膏ボードのジョイントはパテで平滑にする。グラスファーバーテープを入れる必要はない。No.741は不陸が出やすいので、パテ処理を念入りにする。

 2.他は通常のクロス張りと同じ。

特に注意する点
 1.ラワン合板の時は、テープをボンド付けするなど、特に目地割れに注意する。
 2.モルタル・ケイカル板など、しみ込みの大きい下地は、適切なシーラー(NP-0124NP-0121、等)を塗布する。


■糊の準備

 1.AURO天然接着剤NP-0389(壁紙用)を水4リットルに対し100gの割合で溶かし、補強剤として天然接着剤NP-0380(マルチ)を10%〜20%ほど加えます。
塗装をあまり行わない予定の方はAURO天然接着剤NP-0389(壁紙用)のみを使用してください。

特に注意する点
 1.ルナファーザーは吸い込みが激しいので糊は多めに用意する。


■はり方段取り

 1.天井・壁とも張る場合、天井から壁面へ。
 2.光の入る方向から向かう方向へ張る。
 3.壁面は大壁面⇒中壁面⇒小壁面⇒役どころの順
 4.下地がボードの場合、ボードの目地と紙のジョイント部の線が一致しないよう注意する。


■糊付け

 1.紙の表裏をよく確かめ糊付け機にセットする
 2.耳断ちの必要はない。
 3.糊は通常より多めに付ける。
 4.クロスボックス等を使い糊の乾燥を防ぐ。
特に端部の乾燥に注意する。

糊付け機がない場合は、糊刷毛で糊を塗布して下さい。

特に注意する点
 1.糊付け面をあわせて折りたたんだ時に、折り目がつくと取れないので注意する。
 2.フリーズは紙の接着面が少ないので、糊は多めにつける。


■はり付け

特に注意する点
 1.紙は突き付けで張り、柄合わせの必要はない(No.718を除く)
 2.ゴムローラーでよく押さえ、空気を抜き接着力を高める。
 3.塗装するので目地からはみ出る糊は、軽く拭き取るだけでよい。
 4.入り角はカットして廻し張りはしない。
 5.枠や巾木の取り合いは、薄ベラを使い角でカットして枠にかぶせない。
 6.No20〜No70は、内表で巻いている。
 7.No.82のみ外表で巻いていいる。
 8.木片がはっきり出て、紙の色が白い面が表側。
 9.目開きにボンドコークは絶対に使用しない。やむなく目開きを補修する場合は石膏ボード用のパテ剤を使う)

A.天井面
 1.糊面を合わせ折りした片側だけを広げ、墨出線に合わせてまっすぐ張る。張り始めは2〜3cm余分を残しておく。
 2.手か工具で押さえながら、ゴムローラーや、壁紙用のヘラ(スクィージー)でよく圧着し空気を抜く。(フリーズの立体模様はローラーで押してもつぶれない)
 3.両端の2〜3cmの余りは、壁面との隅で折目をつけ、金ベラ(薄ベラ)で押さえてカットする。
 4.2枚目からは1枚目に突き付けで1枚目同様張っていく。紙同士重ならないように注意。
 5.紙のジョイント部にボンドコークは絶対に使わない。
 6.フリーズは接着力が弱いので、天井は二人で作業することをおすすめします。


B.壁面
 1.壁面の天井側から上半分を垂直線に沿って下へ張る。壁の上部に2〜3cmルナファーザーを余らせておく。
 2.手か工具で押さえながら、ゴムローラーや、壁紙用のヘラ(スクィージー)でよく圧着し空気を抜く。(フリーズの立体模様はローラーで押してもつぶれない)
 3.上半分を張り終えたら、下半分を広げ上部と同様に垂直線に合わせて張る。
 4.上端・下端の余分の紙は、巾木や枠の線で折目をつけ金ベラ(薄ベラ)で押さえてカットする。枠や巾木にはかぶせずカットすること。
 5.入角必ず金ベラで押さえカットし、ボンドコークを入れる。絶対回し張りはしない。
 6.天井目地がある場合の処理
  A.目地底が、10mm以上・・・目地底も張る。
  B.目地底が、10mm以下・・・右図のように角で紙をカットし目地底は、塗装でカバーする。


■乾燥
 1.張り終わったら糊が十分乾燥するまで放置する。
  最低8時間以上塗装はしない。
 2.風。熱などによる急激な乾燥は禁止。


■塗装

特に注意する点
 1.紙の上に直接塗れるので、シーラー処理の必要はない。
 2.糊が十分乾燥してから塗装する。(8時間以上)
 3.紙のジョイントの目開きは、塗装すればほとんど目立たなくなるので、ボンドコークは絶対に使わないこと。
 4.中毛のウールローラーで、際ぎりぎりまで塗る。
 5.枠・巾木の取り合いや壁の入り角に、ボンドコークを薄く入れるときれいに仕上がる。
 6.使用した塗料は、補修用として、密封容器に入れ残しておく。
A.塗装準備
 1.枠や巾木には、養生テープを貼る。養生テープは、紙から約1mm逃げて貼り、そこに薄くボンドコークを入れる。
 2.養生テープをしっかり貼り、塗料が養生テープの下ににじまないように注意。
 3.平面での紙の突き付けジョイントが多少すいていても、ボンドコークは絶対に入れない。(塗装後、黒ずんだ筋となってしまいます。)
B.塗装
 1.狭い部分、入り角、枠まわり周辺などを先に刷毛で均一に塗装する。
 2.広い面を中毛のウールローラーで、塗装する。(出来るだけ、枠のキワまでローラーを使うようにする。)
 3.1回塗って、ムラ、かすれ、ジョイントの目立ちがあれば、再塗装する。(追い塗りでよい)
C.塗装上の注意
 1.シーラー処理の必要はなく、直接塗れます。
 2.白色系や底艶の塗料は、色むらや艶むらが出やすいので注意する。
 3.使用した塗料は補修用として密封容器に入れ残す。
 4.塗料の水分で、下紙に膨れが生じた場合、
  直径5cm以下・・・乾燥すれば、目立たなくなる。
  直径5cm以上・・・その部分にクロス用注射器で糊を注入し押さえ、塗料をタッチアップする。
■その他
 湿度85%以上、又は気温5℃以下での施工は避ける。
★リフォームの注意点
 既存のクロスをはがした時の裏紙は、出来るだけ残さないようにはがす。
 特に、接着のあまい所が残ると、塗装後に紙の膨れの原因となります。
 No741は不陸が出やすいので、張り替えには不向きです。
アウロ自然塗料仕上げ。
縦の細い部分は和紙壁紙。詳細


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ルナファーザー・チップス
ルナファーザー・フリーズ
チップス施工マニュアル
フリーズ施工マニュアル
チップスとの違いは?
 チップスは紙パルプに木片チップをすき込んだだけのエコロジータイプの壁紙です。エコロジーを追求する場合は、チップスをご利用ください。
 フリーズはポリエステルが含まれるため、完全なエコロジー壁紙ではありませんが、摩擦や衝撃に強く耐久性に優れます。また、フリーズはパターン化された模様を型押ししているため、仕上がりに統一感がでます。
 
壁紙を貼るのは初めてだけど貼れますか?

足場を組まなければならない吹き抜けの壁面や天井などは大変ですが、通常の壁面でしたら予想以上に綺麗に貼れます。3枚も貼れば、作業は楽しくなります。これまで貼られた方のご意見としては、作業が難しいといった意見はほとんどありません。技術的なことより、施工面積を広くしすぎて力尽きたといった問題のほうが多いです。
成分は?
紙パルプ(再生紙80%以上含む)にポリエステルを配合した摩擦や衝撃に強い仕様です。
使用する接着剤は?
アウロ天然接着剤NP-0389(壁紙用)アウロ天然接着剤NP-0380(マルチ)を10%〜20%加え使用します。塗装をあまり行わない予定の方はアウロ天然接着剤NP-0389(壁紙用)のみを使用してください。
ルナファーザー・チップスは紙製のため接着剤の吸い込みが激しいため、接着剤は多めにつけてください。
*市販の壁紙用接着剤も使用可能です。
塗料は?

アウロ水性壁塗料NP-0322(内装用)
にお好きな着色剤NP-0330を加えてご使用下さい。ローラーで塗装できるので大変きれいに仕上がります。もちろん、市販の壁紙用塗料も使用できます。
ルナファーザーは紙製のため塗料の吸い込みが激しいため、塗料は多めに用意して下さい。
メンテナンスは?
10回程度は重ね塗り可能です。壁の汚れが目立ってきたり、お部屋の模様替えを行いたいときは、重ね塗りを行って下さい。
貼るのに必要なものは
1.糊刷毛
2.メジローラー
3.押さえ刷毛
4.竹べら(金ベラ)
5.カッターナイフ
6.脚立
作業に専用の機器が必要?
糊付け機があれば便利ですが、糊刷毛で十分です。
作業は難しくない?
紙を垂直に貼ることと、空気が入らないことを注意すれば、それほど難しい作業はありません。また、なれないうちは、2人で作業すれば確実です。
ルナファーザーを施工できる業者様を募集しています。(全国どこでも)
ルナファーザーを施工できる又は施工したいという業者さまご連絡下さい。

お問合せ
e-mail:info@eco-takei.co.jp
(有)タケイ