アトピー性皮膚炎
遺伝性の強いアトピー体質を持つ人におこるアレルギー性皮膚炎の一種で、一般的には生後2〜3ヶ月ごろから発症し乳児期、低学年児に多く見られます。近年、発症者は増加傾向にあり、特に青年期アトピー性皮膚炎の増加が問題となっています。ただし、全てのアトピー体質を持つ人に症状が現れるのではなく、また、症状の程度も人によって大きく違ってきます。 アトピー
アレルギーの中で特に遺伝的傾向の強いタイプのアレルギーのことを言う。
気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、花粉症などはこのタイプでこのような体質をアトピー体質という。


・症状
 症状は年齢によってかなり変わります。
乳幼児
 
顔や頭に赤いぶつぶつができ、次第に全身に広がっていきます。強いカユミを伴うのが特徴で、強く掻きすぎるとジクジクした湿疹になります。ただし、単なるかぶれや湿疹の場合は6ヶ月から1歳くらいまでには治ります。両親や兄弟にアトピー性皮膚炎・気管支ぜんそく・花粉症・じんましんの人がいる場合はアトピー性皮膚炎の疑いがあります。
幼児期
 一部分が盛り上がった褐色の
かさぶた状になり、かさかさに乾燥し皮がむけてきます。場所も、首や耳たぶ、ひじやひざの内側などに集中してきます。
幼児期から低学年児
 肌に油けがなくなり、ざらざらした鳥肌状になります。

 
・発症のきっかけ
 食べ物、花粉、かび、ダニ、化学物質がきっかけとなって発症する。
アトピー性皮膚炎5大食物アレルゲン
卵・牛乳・大豆・小麦・米
・原因
 アトピー体質になる原因として、母親の体内にある汚染物質や出産後の母乳汚染がアトピー性皮膚炎と関わりが深いことも解明されつつあります。
母乳汚染
さまざまな環境汚染や氾濫する化学物質の影響で、現代女性の母乳は有害物質で汚染されている。
 
・家庭でできるケア
@石鹸は低刺激性のものを使い、強くこすらず、よく洗い流すこと。

A風呂上りには皮脂膜の替わりになるもの(ザーネ軟膏、尿素軟膏、へパリノイド軟膏、ワセリン、保湿剤など)をつけます。ボディーローションは皮脂を奪うので良くありません

B掻き壊さない

C洗剤や化学物質に直接触れない。

D掃除をよくする

Eシーツは清潔にする。衣類・寝具はやわらかい綿製品を用いる。
上記の文章は以下の文献の一部を引用しています。
さらにくわしく調べたい方は以下の本をご購入ください。
 「家庭の医学」 主婦の友社 
 「食べて治す医学大辞典」 主婦と生活社
 「アレルギー危険度チェックブック」 情報センター出版局


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